2時間の間、ひたすら胸をえぐられ続けた。
劇場で、エンドロールが流れ終わって場内照明がついても、席を立とうとしない人多々のグッタリ感。
ただ静かに「学校に行きたい」という、息子の悲痛な言葉が、辛く刺さる。
本当にかわいそうでかわいそうで…
スピリチュアルな考え方で、どんな親の元にも偶然では無く必然で、子供はその場所と親を選んで生まれて来るという。私もそう思う。
でも、もしそれが本当ならこんなにやりきれない事はない。
あれだけのイバラだらけの地獄に突き落とされても「お母さんが好きだから」、という息子のラストの言葉…。
欲を言えば、母親がどういう環境で人生を送って来て、かようなモンスターになってしまったのか、そのバックボーンも描いて欲しかったが、それには尺の問題もある。
これは長澤まさみ、女優キャリアの代表作になるんじゃないでしょうか。
(でも、汚れ役にしてはやっぱり綺麗すぎるな)