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MOTHER マザーのゲタのネタバレレビュー・内容・結末

MOTHER マザー(2020年製作の映画)
1.1

このレビューはネタバレを含みます

『荷が重かった…か』

※少々否定的なコメントのため
 ネタバレなほどネタバレしてる
 わけではないのですが
 一応伏せた形にしました。

この題名な訳だから
当然主演たる"母親の演技"こそが
作品のすべての成否を決める

そういうことになるのでしょうけど
残念ながらどうにも感情移入…
いや、結構はクズ人間なキャラなので

感情移入というよりも
感情を揺さぶられることが
まるでなかったという方が
正確な言い回しでしょうか

なんかこう
「演技を演じている」というのか
どうにもキャラクターに
"降りてきてない"感じなのですよね

いつまでたっても
画面の中は彼女のままで
秋子という劇中にリアルな人間に
なっていかない

むしろ奥平大兼くん演じる
息子の周平の方が
抑えた複雑な感情を
いろんなところで魅せてくれてました

若干16歳…末恐ろしい

なので彼女のシーンになってしまうと
周平くんが作り上げた世界が
妙にまた普通に戻されてしまうような
残念な感覚に幾度となく襲われました

私事ながらご多分に漏れず
今回も前情報はビジュアルポスターと
大森監督のみで気になって観に行ったため

主役が彼女とは
ポスターからは伺いしれず
新境地が見られるような
とてつもない期待感がありました

ところがファーストシーンで
登場した瞬間、テレビでよく見かける
お得意のカルピスのお姉さんでした…

そして阿部サダヲの
いつもの調子のアレが画面に
出てきた段階で
もう結構自分の中では
「結末だけを早く知りたい観賞時間」に
早々に切り替わってしまいました
(ま、彼の場合は本人というよりかは
 キャスティングの問題かとは思うケド)

むしろ児童福祉士の夏帆さんの方が
よっぽど深い感情が入り混じった
いい演技を見せてくれます

またお話自体も
どうにも消化不良というのか
どうしてその感情に至ったかという
心の機微みたいなものが
途中全然印象に残らずに
唐突に終わってしまいます

とにもかくにも
大好きな監督さんで
期待が凄まじく大きかったおかげで
その分落胆も深かった2時間でした

残念無念

[09:40]スクリーン⑥
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