tetsuyanabe

MOTHER マザーのtetsuyanabeのレビュー・感想・評価

MOTHER マザー(2020年製作の映画)
4.0
衝撃的にHeavyな映画。ほろ酔いで観ましたが酔いが完全に醒めました。

母親は完全に性格破綻。自己都合で動きいつでも他責。口がうまく性にだらしない。
母親からの指令を受け行動して育てられた子供。学校にもいかせてもらえず倫理観も世間の常識も学べない。

子供にとっては唯一無二の母親であったが、母親は息子を自己の所有物として扱い人格を認めていない。
逃げ場のない子供。。。。

映画では言及していなかったがこの母親は少年法適用を認識して17歳の息子に祖父母殺害を指示したように思う。
物的証拠はないかもしれないが過去の状況証拠を積み上げ母親も同罪かそれ以上の罪に問えなかったのか。
17歳の少年と母親のどちらの罪が重いのか?親の責任が軽すぎると思うのは私だけだろうか。

こういう事件が再びおきないようにするには、どうしたらいいのか?
方法が見えないだけにより苦しくなりました。

類似したテーマを扱った「誰もしらない」(是枝監督)も重いテーマだと思いましたがさらに重かったです。

あと長澤まさみ、阿部サダヲ、夏帆の演技が今までと別人なのもこの監督のすごさのひとつなのかな。
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