矢吹健を称える会

ドリーム・ホースの矢吹健を称える会のレビュー・感想・評価

ドリーム・ホース(2020年製作の映画)
3.5
 育てはじめたお馬ちゃんがいつの間にか4歳~になってたりと、なかなか雑なところは雑な映画で、そもそも主人公たちが調教にも乗馬にもタッチできない立場であるがゆえにそのへんの「成就」感は皆無というのも結構すごいのだが、そのかわりに、田舎のどん詰まり感と加齢のやるせなさがこれでもかと描かれ、もののついででもいいから夢見てェよとみているこっちも言いたくなっていると、本当にビッグ・ドリームが実現してしまうので、これはもう元気が出ました。ありがとうお馬さん、ありがとう映画。
 また、トニ・コレットの(特に序盤での)異様なまでの潔さがテキパキ描かれるのも、好感を持った。それにしても、彼女の子供たちが(私の認識では)一瞬も画面に出てこないのがだいぶ怖い。何なんだ。