ユーロス・リン監督作。
ウェールズの実在の競走馬：ドリームアライアンスと彼を取り巻く人々の実話の映画化で、オーストラリアの名女優トニ・コレットが一頭の競走馬に人生を賭けるヒロインを好演します。
英国ウェールズの小さな村で夫と暮らしている平凡な主婦ジャンをヒロインにして、繰り返しの毎日に嫌気が差していたヒロインが村人たちと共に一頭の競走馬の共同馬主となり、それまでの人生を大きく変えていく様子を描いた実話を基にした“競走馬＋再生ドラマ”の良作で、ドリームアライアンスと名付けた牡馬の競走馬に夢を託した名もなき人々の生き様を感動的に描き上げています。
人馬一体となった夢と希望の物語に胸を打たれる良作ドラマで、みんなの期待を一身に背負ったドリームアライアンスが馬場を駆け抜ける白熱のレースシーンに目が離せないですし、ヒロインと父親の確執や支えとなる夫との愛情そして共同馬主である個性豊かな村人たちとの夢の共有と絆の形成といった心温まる人間ドラマでもしっかり魅せてくれます。これが実話であるということがより一層の感動を体感させてくれる良作で、エンドロールに登場する本物の馬主たちと彼らを演じた役者陣の共演にはとても感慨深いものがあります。
