ショウコ

ナイトメア・アリーのショウコのレビュー・感想・評価

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)
3.3
1939年アメリカのあやしい見世物カーニバルのオープンセット…これだけは観る価値がある。3流オペラだなんて台詞もあったけど余裕でゴージャスやろ!デザインもクオリティも高くて子供だましの域は完全に超えてます。もし私がちっちゃい頃にこんなの見たらワクワクで卒倒してると思う

お話は「過去から逃げ、カーニバルに飛び込んできた1人の男の成功と没落を描く」ってところ。罪を犯せば自分に返ってくるよ的な…ぶっちゃけ御伽噺にありそうな古臭い因果応報のお説教でした😪なんで今映画にしようと思ったのか分からない

半分近くを見世物小屋のシーンが占めてたし単純に現物のカーニバルを作りたかっただけなんじゃないのか…?



同僚たちから技を吸収し、本質を見極める能力と天才的発想でメキメキ実力をつけていく過程は気持ちいい。テンポがやたら遅いのも、デルトロ特有の揺蕩う様なカメラワークと美しい画ヂカラで何とかなってます

それも後半、カーニバルを卒業して自分で稼ぎ始めたあたりから流石にウンザリしてくる。潜在していた外道っぷりが漏れ始め下り坂一辺倒なのもちょっとね…。楽しくないし汚いし鬱だし、先がミエミエな割に言いたい事はなかなか見えて来ないし長いし…😪
めちゃくちゃしっかり再現したと思われる当時の風俗や服装、小道具を観察する事でギリギリ寝ずに済みましたけど退屈でした

シメは綺麗にキマっているので、なんか映画観たなーって感覚は持って出られると思います
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