Kim

ナイトメア・アリーのKimのネタバレレビュー・内容・結末

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

過信は恐ろしい、
アイディアマンで行動的、優しさもあり
読唇術も身につけ、洞察力、2枚目な主人公
が電気女子を連れて独立して街に出るまではよかった様に見えた、
電女を口説く際には君はここで終わる器じゃないだったのに、街に出たら自分が主人公で電女はアシスタント。
街のホテルでの読唇術のステージでは
観客のウケを狙うあまり、
嘘の霊視を始めそこから広がる新たな顧客との密なセッションでは心理学博士と組んで富豪から大金を巻き上げる。
最後には嘘がバレて追われるものの
逃げきるが、次のシーンにはホームレスに。

1番最後のシーンの獣人にならないかと
進められるシーンでは全てを悟って、
自分の定めだと受け入れる主人公。
理性と欲求が一瞬せめぎ合うなか、
過去に対する懺悔や、諦め、安堵などが入り混じる複雑な感情を表現する演技が
最後の最後でくらわされたし悔しかった。

序盤のホームレスを獣人にする戦略を
語っていた男はホームレスを道具として
扱っていたが、主人公はそうではなかった、
獣人としてサーカスに出ていたホームレスをを人間として扱っていた、その優しさが主人公にはあったのに、
街に出てからの主人公は目的のために大切なものを見失ってしまい、行くとこまで行ってしまった感じだった。
これは大きな学びになった。
もし主人公がタロットを引いた時
嘘の霊視から身を引くことを選択していたら?もう少し電女のいうことに耳を傾けていたら?と考えると、
目的も大事だが自分が持つ良心や
心の平安はそれ以上に大切で素直に従わなければならないと改めて感じた。

心理学博士の女性は最初から悪い女感
ダダ漏れだったけどやっぱりめちゃ怖だった。
たくさん勉強して他人のカウンセリングもして良いことしてるとは思うけどもっと自分の傷や執着していることを見つめ直した方が良いねと思った。
Kim

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