「これがようかいけむりです。」
指先にぬって、つけたりはなしたりすると
不思議な煙が出てくるおもちゃ。
ようかいけむり。
それを楽しんでいるイーサンホーク。
という設定ではない。
ニコラ・テスラの半生を描いた伝記映画である。
演出が独特で、映画というよりも舞台っぽくみえるときもあれば、「世界ふしぎ発見!」をみせられているかのような感覚のときもある。
これがいいか悪いかでいうと、
まったくよくない。
また物語自体もどことなく実体感のないふわふわした空気が漂っており、テスラのミステリアスな部分を表現したと言えばよく聞こえるが、
まったくよくない。
マイケル・アルメレイダ監督はインタヴューで、
「テスラの映画を作るなら、平均的なものではいけないと思いました。」
と語っていた。
確かにひねくりまわしたことによって、凡作回避は成功できたものの、これは凡作以下になってしまった。
唯一の見所は、イーサン・ホークがカラオケするところ。
テスラはどっかいきました。