くーちゃ

情婦のくーちゃのレビュー・感想・評価

情婦(1957年製作の映画)
4.0
エロもグロもちょっとひと休みして、皆さん高評価の名作を。

噂通りの面白さでした。

古いのも、モノクロなのも、全く気にならない見事な法廷ミステリーとなっています。

古いので、俳優さんとか知らない方ばかりでしたが、皆さんキャラが素晴らしかったですね。

病から復帰した年寄り弁護士ウィルフリッド卿(チャールズ・ロートン)が、殺人の容疑をかけられたレナード・ヴォール(タイロン・パワー)の弁護を引き受け、奮闘するというのが簡単なあらすじです。

法廷物なんで、勿論裁判は見応えあります。
でも、それだけじゃない。一人一人の人物が面白いんです。
特に、ウィルフリッド弁護士の付き添いの看護婦ミスプリムソルとの掛け合いが見事でしたね。
何と、実生活では夫婦なんですね。凄いなあ〜。

ちょっと気になったのは、ウィルフリッド弁護士がメガネに光を反射させて、相手を眩しくさせる作戦。
それで相手の対応を見てましたよね。
何が正解で何が不正解だったのでしょう。
人の良さは多少分かるかもしれませんが、嘘をついているかついてないかは見分けられないような…
まあ~彼なりの性格診断なのでしょうね。


おっと、これ以上はネタバレに近付く可能性があるので避けます。

なるべく少ない情報量で観たほうが楽しめますのでこのくらいで。


良質なミステリーをどうぞご堪能下さい!
くーちゃ

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