ジニョク

情婦のジニョクのレビュー・感想・評価

情婦(1957年製作の映画)
4.6
これはいいっ!
ほぼ観たことないと思われるビリー・ワイルダー。
こんなに惹き込まれるとは思いませんでした。

アガサ・クリスティの『検察側の証人』を原作とする法廷ミステリー☆

ん?検察側の…あ、あっちは罪人か。
未見です。


重い病いから退院したばかりの大物老弁護士ウィルフリッド卿。
彼の元に舞い込んだ依頼。
それは「お金持ち未亡人殺害事件」
どこから見ても状況不利な容疑者の男を弁護することになったウィルフリッド卿だが…。

ネタバレ厳禁なお話。

このおじいちゃん弁護士がとっても良いキャラ。
お医者に止められている葉巻をスパスパ。
お酒は飲むし、憎まれ口は相当なもの。
これに対抗する付き添い看護師さんも負けてはいない。
法廷まで付いて行き、薬の時間になると傍聴席から合図をするの。
弁護士役のチャールズ・ロートンと看護師役のエルザ・ランチェスターは実生活では夫婦だそう。

ちなみに容疑者役のタイロン・パワーの遺作。
まだまだ若かったのに心臓発作で亡くなられたそうです。

おじいちゃんお見事です!
と言いたくなるような法廷での鮮やかな切り返し。
法廷ミステリーってこおゆうのが見所ですよね♪

Filmarksを始める前からたくさんの映画を観てきたけど、まだまだ面白い作品がありますね!
しかもビリー・ワイルダーって!
映画好きならもっと観るべきだよね。
と、しみじみ思った昼下がりでした。
ジニョク

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