うわぁ…疲れた…（褒めてる）
私の祖母も祖父も認知症だ
これは、本当に身近にある
"病"である。
本人は決して悪くないのに
当事者や周りの人間をも巻き込んで
"普通"の生活が音を立てて崩れていく
よく"ボケたもん勝ち"と言うが
それは違うと思う。
本人も、記憶や夢や思い込みの狭間で
錯乱して不安でいっぱいなんだと思う。
この病は、沢山の人に
"理解される事"で
多少は良くなるような気がする
認知症でない者からすれば
一緒にいたら、もちろん
疲れてしまうのもよく分かる
でも、それで本人に怒りをぶつけてしまったら
その"病"はもっとスピードを上げて
悪化するのです
認知症が増えてる世の中の
現状や、問題点を浮き彫りにし
「自分が、もしもそうだったら」と言う
認知症本人の目線で描かれているため
この映画を見たら
"ボケたもん勝ち"なんて絶対に言えない
明日は我が身なのである
みんなが1人のために悩み
試行錯誤しながら
体当たりで向き合わなければいけない"病"
なんとも言えない切なさに
包まれた97分だった
描写の中に
"若さや繁栄"がさりげなく
出てくる所も、より切なさを膨らませる
今までの世の中を作ってきてくれた
おばあちゃん、おじいちゃん達だからこそ
最後まで幸せでいてほしい
歳を重ねて行くことが
少しでも、明るく楽しくなれる
そんな世の中に
もっと近づいていけると良いな…
そして見守る側の心にも
余裕をしっかり持てるような
そんな世界になれば良いなと
切に感じた。
いやぁ…
アンソニーホプキンスすげぇわ…
娘役の女優さんも素晴らしかったです。
これは切実な映画。
