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ファーザー2020年製作の映画)

The Father

上映日:2021年05月14日

製作国:

上映時間:97分

ジャンル:

4.0

あらすじ

「ファーザー」に投稿された感想・評価

ジョー

ジョーの感想・評価

3.5
拝啓、覚えてないあなたへ。覚えていますか?

ボケかけている老人とその娘や家族のお話。
何回も同じことを説明しても毎回別の箇所の記憶が抜けて意味不明なストーリーが頭の中に出来上がるのが恐怖で仕方なかった。
主に年老いた父親視点で物語は進んでいく。記憶だけが欠け落ちて、精神は保たれているので扱いが難しい。雑に扱われていることがしっかりと伝わる。しかし言葉は通じるのに話が通じない。このもどかしさは、幼児に対して抱く感情と似ているかもしれない。

これ以上私達を苛つかせないでくれ、その刺々しい言葉は血縁にはない家族が何千何万と飲み込んできた言葉だと思う。これは感動的な家族愛を描いた映画なんかではないと思う。現実を現実として描くだけではなく、しっかりと映像でも惹きつけようとしているのが伝わってくる。
1枚の絵の様なカットの連続は『ホモ・サピエンスの涙』を思い出させる。
フランス特有の淡くも鮮やかな色使いがとても心地よく目に残る。
kamakurah

kamakurahの感想・評価

4.0
文句なしの映画体験、90分。緻密な脚本が、厳選された名優により体現され、それにより産み出された芸術的時空経験は、あたかも楷書で書かれた見事な一幅を堪能したような印象で、特に年配者には必見と奨めたい。映像ゆえに、アンソニー・ホプキンス演じる年老いた父親の夢うつつの切り分けができない眼前世界が説得力をもって描かれ、観る側の心の奥底に突き刺ささって余韻も深い。主演はもちろん原作、脚本、監督のフロリアン・ぜレール、娘役のオリヴィア・コールマン、3人揃ってオスカーを受賞してもらいたい。

#The Father
#ファーザー
#Anthony Hopkins
ぽん

ぽんの感想・評価

-
認知症の人の時間感覚や記憶の錯誤がどのように起きているのかを体験できた。
(わからなかった世界を体験・感じることのできた)

おばあちゃんやひいおばあちゃんが、どうして私の名前を母の名で呼ぶのか、どうして何度も同じ話をするのか…こういう感覚なのかって。

記憶はちぐはぐで頼りどころのない混乱の世界にいながらも、“感じる”という部分は変わらず健在なため、人が自分をどうみてるのか(ボケている、1人ではやっていけない)ははっきり認識できてしまう。
本人は、自分の脳内で創り出された世界を“現実”だと思っているため、“ボケてしまっている老人”としての扱われ方とのギャップに自尊心が損なわれていく…
傷つけられた記憶は残っていて、しかも相手がすり替わっていたり…混乱混乱混乱。

認知症の人への理解が深まり、向き合い方を考えさせてくれる映画だった。
mmm003

mmm003の感想・評価

5.0
しみじみ素晴らしい。アンソニー・ホプキンスもオリヴィア・コールマンも繊細で難しい芝居をいとも簡単にやってのけている。部屋の装飾も何気に素敵。そして複雑な脚本を見事に繋ぎ合わせた編集スタッフの方、グッジョブすぎる。元になった舞台も観てみたいなと思った。
航

航の感想・評価

4.5
オンライン試写にて。
記憶が薄れ始め、時間も曖昧になっていく。父親アンソニーの目線で綴られる。昨日までいない人が突然現れたり、現実と幻想の境界線が曖昧になっていく。それがすごく怖い。怖くて切ない。アンソニー・ホプキンスすげえ!

5月14日公開です。

2021年34本目
Hisa

Hisaの感想・評価

4.0
あーーーー怖かった。
心理ホラー?と思うのような展開。

認知症?の父の視線で物語がすすんで行く。
娘が結婚してフランスに引っ越す、と話していたかと思うと、
次の日には10年前から結婚している、という娘の夫が現れたり
面接に来た介護士が気に入ったと思ったら、次の日には全然違う人物が家にきて、私が昨日面接に来た介護士ですよと言ったり

観客も、何が本当かわからなくなり、混乱し、怖くなる。

最後は必ずしもバッドエンドではないけど、あーーそうだったのかと納得する終わり方。

私はアンソニーホプキンスに、最優秀主演男優賞をあげたい。
サイコ、レクター博士ときて、これも彼の代表作ですね。
SayaOmura

SayaOmuraの感想・評価

4.2
アンソニーホプキンスの名演とともに、混乱していく、初めての映画体験でした。認知症の方の視点を描いた本作は、ホラーのようでもあり、場所や人などの周囲がくるくると変わっていく、一種の冒険のようにも感じられます。
名前も誕生日も同じ設定にして、アンソニーにあて書きされただけ、リアリティがすごい!チャーミングでもあり、悲壮感も漂う、素晴らしい役者さんだなと思いました。
asa

asaの感想・評価

-
見ていない見ていない


アカデミー主演男優賞






町山さん紹介
題材、認知症
ヨーテボリ映画祭にて。

アンソニー・ホプキンスがとにかく可愛らしいおじいちゃんを演じているのだけど、これはいろいろな思いが混じり複雑な気持ちになる映画だった。

元は戯曲とのこと。

アンソニー・ホプキンス演じる認知症の80歳の老人、実際のホプキンスの年齢と近いし、その役名がアンソニー。
ホプキンス自身が元気で何事もなく生活している様子はインスタ等で見ることができるが、もしも彼が認知症になってしまったらこんなふうになるのでは?という、不謹慎ながらリアルな想像をしてしまって辛すぎた。

アンソニーの記憶の混乱をそのままストーリーとして見ている感覚、まるで記憶の混乱の追体験のように感じる。

そこにいる人がわからなくなる、さっきまで見ていた物を忘れる、自分がどこにいて何をしているのかわからない。

当事者しかわからない感覚だろうと思っていたことを、画面を通して疑似体験しているようで、アンソニーとともに喜怒哀楽を味わう。

ストーリーとしてはシンプルすぎるのだけど、その見せ方語り方、構成で最後はガッツリ引き込まれていた。

あんな可愛らしいおじいちゃんが泣く姿は辛くて見てられなかった。
感動や悲しみとは違う意味で泣けてきた。

アンソニー・ホプキンスはやっぱり偉大だな。

どうか元気で長生きしてほしい。
老いていく父親と娘の静かな物語なのかと思って観たら、何が本当か分からない〜!どうなっちゃうの〜!とハラハラしながら、推理しながら、あーでもない、こーでもないと、時空が狂ってるのか?ガスライティングされてるのか?みたいな気持ちになり、認知症ってこういうことなのか、と本当に恐ろしくなりました。

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