監督、脚本のアラン・ポールが父の体験を元に描いた作品。
NYの大学で教授をしているフランクは、同性愛者であることを若い頃に父に罵倒され疎遠になっていた。父が死に、姪のベスとパートナーのウォーリーと共に葬儀のため田舎に帰るのだった…
1973年が舞台なので、フランクの父が生きてきた時代は同性愛者は犯罪者に近いだろうし、宗教的にも受け入れられなかっただろう。しかし、死んでまで息子に傷つく言葉を残すとは父親としていかがなものか…
息子が父に認めてもらえない哀しみは計り知れないが、姪のベスやパートナーのウォーリーがすごくいい人で、温かなラストに救われた。アラブ系のウォーリーの方が国的にはもっと大変だろうけど、器が大きく素敵な存在でした。
叔父さんを慕っていたベスが潤滑油のようで彼女の目線で描いているのがよかった。ソフィア・リリスが魅力的。主人公はアベンジャーズのヴィジョン役をしてたポール・ベタニー。繊細な雰囲気がとても似合う。