ギャンブル、アルコール依存症で闇金から借金しているダメ親父の過去を描きつつどう更生していくのかといったお話。
良くも悪くも古臭い。
演技やカメラワークが古臭くて、それが退屈な人にはとても眠くなる作品だと思う。
時代的に多かったメロドラマに嫌気がさしていて、周りから脚本の才能があると言われていたゴウちゃんが、初監督するはずだった映画。
こだわりすぎてしまったから、その時代には合わなかったんだろうなー。
頭が固くて、人より少しおかしな人が映画を撮っていた時代。
画期的なことを最初にやる人は、受け入れてもらうのに時間がかかって、結局安牌を踏まされてしまう。
もっと自由で独創的な人たちがいたら、ゴウちゃんはこんなダメ親父にはならなかったのかな。
どちらかと言うと、山田洋次監督はその時代の頭の固い監督だと思う。
昔ながらの撮影方法のまま、古臭い映画を撮り続けてる。
でも、それはそれでその時代に想いを馳せれるし、そう言った監督がいなくなっているのも事実だから、僕は山田洋次監督の作品が好き。
でも、どうしてもこの『キネマの神様』のゴウちゃんは、志村けんさんであってほしかった。
志村けんさんに演じさせるための脚本だとそう思った。