ケイスケ

ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-のケイスケのレビュー・感想・評価

2.3
予告で北川景子が「落ち着け!犬養!」ってビンタするとこで嫌な予感はしてた😥

「安楽死を望む病人とその家族の意思を汲み、尊厳死させることは罪なのか?」という非常に興味深く描き甲斐のあるテーマをなんか、ふわっとゆるっとまとめた作品。

警視庁捜査一課の敏腕刑事である犬養隼人は、バディである高千穂明日香と共に終末期患者が次々と不審死を遂げる事件を追う。捜査を進める中、依頼を受けては終末期患者に安楽死をさせる「ドクター・デス」と呼ばれる謎の医師がいることが判明する。

自分も安楽死を取り上げた本とかは何冊か読んだことがありますが、特にこの日本ではなかなか認められない安楽死問題。この是非を問う非常に興味深い題材なのですが…。まず真犯人が犬養の娘に「死を望ませる」のが何だこいつ?って感じですよね。年端もいかない娘に対して大人気ないのよ。

ていうかこの真犯人の目的がブレブレで意味がよくわからなかった。患者と家族を苦しみから救いたいという確固たる信念があるかと思いきや、後半は「みんな死に顔が美しかったんですよ(ニチャア…)」って感じでしたからね。何だお前。せっかく問題提起が出来そうな題材なのになー。もったいない。

あと全体的にみんな演技が変。下手っていうか変。もう言っちゃうけど木村佳乃がちょっと演技が大仰でしたね。てかドラマでやれって思った。『刑事犬養隼人シリーズ』は何作かあるみたいなので、ドラマスペシャルならまだしも映画としてのクオリティはとてもとても…。同時期に上映してた『サイレント・トーキョー』と併せて映画館で観ようとしましたが両方行かなくて本当に良かったです。