しゅん

監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影のしゅんのレビュー・感想・評価

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出てくる人がほとんどテック企業インサイダーで、総懺悔の様相を呈している。ここから学ぶことももちろんあるけれど、「監視」という言葉にかけて僕が思うのは人は「見られてはいけない」より「見られたい」の気持ちが優っているんだろうなということ。社会における多くの不幸は「誰にも見られない」という意識から生まれている。ここでいう監視資本主義が発達したのは人間の性質を踏まえると至極当然だったと言えるわけで、SNSを手放すというのは「以前の世界に還る」というより「新しい人間へ脱皮していく」ということだ。それは本当に困難なことだと思う。
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