たいと

監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影のたいとのレビュー・感想・評価

4.7
これはとてもよい
ドキュメンタリーとしては巨大企業の名前の聞いたことのある人たちが出ていてリーガル部分もギリギリそうなところまで攻めていて満点だったけど、いらん家族ドラマみたいなものが入っていたので...

ラブとかポジティビティーを広めるために開発されたLike ボタンが、その人の趣味嗜好を知らせるものになり、巨大テック企業の顧客(広告を出す人)が求めるターゲット層のユーザーを判別する要素の一つとなり、株主第一主義の流行が企業をとことん利益追求させ、顧客に与えるユーザーの趣味嗜好をより具体的に調べるために長い時間SNSを使わせようと努力し、ユーザーが求める情報ばかり流し、SNSの中毒性が増し、ユーザーの知識や政治的立場が偏り、対立を生むといった構造

利益追求型の政治と経済が大衆迎合主義的なポピュリズムを加速させていること自体には反対しないけど、自分がその大衆にならないように、情報の非対称性の無知側の人間にならないように自分を教育し続けないといけないと思った(常々思っているけど)

dont judge a book by its coverじゃないけど本当の意味でランダムに正しい情報を取り入れるようにして、それでも自分の取り入れた情報が偏っていること、そもそも自分という解釈のフィルターを通した時点で偏ることを意識していきたい

僕が暇なときはずっと読んでいるWikipediaが称賛されていて嬉しかった、巨大サイトなのにユーザーによって表示する情報が異ならないという点で

いつも使ってるQwantも触れられていた

ファイナリー、ソースチェックもしないで人の投稿をいいねしたりシェアするような人にはなりたくないですね
たいと

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