ニクガタナ

ライド・ライク・ア・ガールのニクガタナのレビュー・感想・評価

3.5
豪州競馬界の頂、メルボルンカップを女性で初めて制した騎手ミシェル・ペインの半生。冒頭と終いにガッツリ実際のフッテージ映像見せる現代的な伝記映画構成で、男女差別に遭ったり落馬して生死を彷徨ったりと、実話を元に家族関係中心にかなりオーソドックスかつ劇的にまとめた女性騎手成長譚。兄弟のほとんどが騎手という競馬一家の末娘ミシェルを演じたテリーサ・パーマーの意志を感じる目力がすごい。ダウン症の兄スティービーの活躍も微笑ましい。え?本人?すげー堂々とした芝居。早くに母親が亡くなって、男手一つで10人の子供たちを育て上げた父親役は「ジュラシックパーク」以来で見たサム・ニール。老け具合、落ち着いた芝居がいい感じ。ニュージーランド国籍で現地在住なのね。家族の移動が払い下げの救急車なのが笑えた。海岸の練習走行シーンが美しい。冒頭とクライマックスと2度見せるメルボルンカップのゲートイン。劇伴がまたかなーりベタに劇的に煽る。彼女の勝利に賭けた女性たちの描き方が愉快。馬主たちの喜び様が印象的。
ニクガタナ

ニクガタナ