「泣いたら楽になる」
『ラストレター』の中国版、ということでしたが、『チィファの手紙』の方が早く作られて中国では公開されていたということを観賞後に知って、そこでまた印象が変わりました。
音楽が素晴らしい。
岩井俊二監督の作品は実はあまり観ていないんですけど、「匂い」を感じさせる映画だな、と。
『ラストレター』は季節が夏ですが、『チィファの手紙』は冬の季節。
前者は森の匂いや水の冷たさ、日本の夏のちょっと湿度の高い感じなんかが感じられましたが、後者は冬の外気の鼻を刺す感じや廃校の埃っぽさ、線香の香りなんかが伝わってきた。
どうしても観始めは『ラストレター』と比べてしまったので、『ラストレター』未見の人の感想を知りたい。
自然で無理がないセリフや人物関係が、私は『ラストレター』よりも好きでした。
弟の存在がとても重要で、そこが大きな違いだったな、と。
映画館で観れて良かった。
ラスト、エンドロールへの入り方が、今年一番好きでした。