アレクサンダー・ナナウ監督、ドキュメンタリーなのにドラマのような映画を撮ります。
前作「トトとふたりの姉」ではロマ・コミュニティの子どもたちが、その前で平気で腕に注射する大人たちの中で育っていく姿を撮っていました。
この映画では医療機関と業者の癒着や汚職を、それを追求するジャーナリストを追うことで「報道」というものの持つ意味と、後半は一転して、逆に政府側の大臣を追うことで「権力」の内部構造の一端を見せています。
ここに描かれていることが真実であるかどうかよりも、ああ、これは文春か? とか、こんな大臣は日本には生まれないだろうなとかが浮かぶ映画ではあります。
「ネタバレレビュー・あらすじ:ドキュメンタリーは真実報道ではなく非俳優によるドラマです」
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