2019年 347本目
あーチャップリンが好きだ。名言のオンパレード。
彼の晩年の映画ということを考えると、この映画はチャップリンの人生の写し、のようにも感じる。
チャップリン演じる、酒浸り落ち目の喜劇俳優カルヴェロが、自殺を図ろうとするバレエダンサーのテリーを救うところから物語は始まる。
足がマヒし、踊ることが出来ないテリーは未来に希望を持てず、生きることへの気概を失っていた。
そんな彼女をカルヴェロが優しく受け止めつつも、生きることの意義を強く語る。
「死と同じように、生も避けられない。生きて、苦しんで、楽しめ。生きることは素晴らしい。」
許せないのは「死」と「病気」に負けること。戦い続けなければいけない。
そんなカルヴェロ自身も、喜劇俳優として落ち目にあり、自分の心への投げかけのようにも感じた。それでも彼は立ち上がり、食いしばり、人生を全うした。
年の離れた二人の愛が美しい。
ライムライトに照らされる二人はとても素敵でした。