りほこ

ライムライトのりほこのレビュー・感想・評価

ライムライト(1952年製作の映画)
4.8
ライムライトとは、昔の照明器具の名前。涙無くして観られない、切なすぎる映画。
"華やかなライムライトの陰で、
老いは去り 若きが登場する"

舞台は1914年、イギリス。落ちぶれた道化師(喜劇スター)は、自殺未遂を図るバレリーナの命を救い献身的に看護をする。
彼女を元気付ける中で、自分も元気付けられる。人を笑顔にすることで、自分も勇気づけられる。プラトニックな素敵な愛のお話。そして節々に出てくるお部屋の窓辺での、2人の会話。熱弁する彼の言葉は本物だなぁと改めて感じる。
ラストシーンは特に、切なかった。本物の喜劇王が演じているからこそ、余計に彼の想いが伝わってくる。そして冒頭の言葉が脳裏によぎって、そういうことかと悲しくなる。バレエのシーンも素敵だし、ダニのコメディも面白い。作曲家の彼とのストーリーも素敵。誰も傷つかない、全ての人が思いやりを持っている。
また観たいなぁ。
りほこ

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