このレビューはネタバレを含みます
壁が迫ってきて来た道も行く道も分からなくなってやっと外に出たときは歩いてきた道も壁も壊している これってエドナの頭の中なのかなあ、と思って怖くて怖くて仕方なかった
ものすごく怖い映画だなあと思います ババドックを思い出していました 怖いのは、恐ろしいのはどうしようもない 愛しい人だろうと、この恐ろしさは止められない 怪物だとか違うものだと思うことを止められない だってそうなんだもん 指輪のシーンみたいなことがあったらもうそう思うしかないんだもん 勝手な話なのにね、助けると言って勝手に手を差し伸べて想像と違うと言って拒否してるのにね でもやっぱり悲しいんだわね……
人の細胞の入れ替わりのことをたまにぼんやり考えます この映画では、エドナの連続した思考や表面に見える全てのものを剥ぎ取って最後に出てきたエドナの核を、ただただ慈しんで終わります 次の恐怖への布石はあるけど、それも含めて優しい結末だと思います エドナの身に起こることは誰にでも起こることだと示してくれている 恐怖も肯定してくれている でもそれが恐怖であることは変わらないし、恐怖って怖いことだよっていうことも変わらない……