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レリック ー遺物ーのマッシモのレビュー・感想・評価

レリック ー遺物ー(2020年製作の映画)
3.0
失踪した認知症の母を探しに実家に戻った親娘のお話。母はふらりと戻ってくるが、本当にソレは母なのか?そんな話。

【キャスト】
サラ: ベラ・ヒースコート
ケイ: エミリー・モーティマー
エドナ: ロビン・ネヴィン

監督は、ナタリー・エリカ・ジェームス氏。
【ストーリー】
認知症が進みつつある母エドナが失踪したと近所の住人から連絡を受けた娘のケイと孫のサラは、車でエドナの家まで向かう。

だが、エドナはひょっこり戻ってくる、何処にいたか何をしていたかは話さず普通に二人に接し始める。だが、認知症由来かはたまた失踪中に何があったかエドナの奇行を二人は徐々に目撃する事になり…。

【総評】
いたって真面目に作られたカルトホラー。
ヘレディタリー継承(アリ・アスター)と比較する声があるのは納得。細部のディテールに拘った意味深なカットが多い。ぼーっと見てると多分つまらん映画だと思う。

じゃあ、真面目に見て面白いかと言えばヘレディタリーにあるコメディ要素が廃されているので緩急はなく終始薄暗い物語になってしまってる。いい意味でも悪い意味でもクソ真面目なホラー映画といった印象を受けた。

サラ、ケイ、エドナと三人の親子関係はオチに繋がる重要な要素なので劇中ふざける訳には行かないよなぁとは理解する。でも流石にもう少し明るいシーン(内容でなく画面的に)を入れても良かったとも思う。内容にも画面にも逃げ場ない暗さがあるので体力を使う映画になってしまった。

【あとがき】
割と文句多めだが、前述の通り愛情溢れるオチは嫌いじゃない。むしろ好感すらある。惜しい映画だったと思うので監督の次回作があれば劇場まで行きたいと思う。
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