エクスペンダブルズ風味ながらも『クセが凄いぃ!』メンツの集まる飲み屋にいきなりドギツいケンカ売ったらゴアな展開待ったナシになるのは必然だぜジャンキーども!!
《青い異星人なんざ駆逐1択なドントブリーズ店主》
が経営するVFW (“Veterans Foreign Wars”の略。海外戦役従軍軍人クラブ。実際にある物。この作品の原題)
そんなVFWのバーに集まる仲間達は
《麻薬王の将軍を奪還する為なら一般人が乗る旅客機を誘導して墜落させる凶行も平然とやっちまうイピカイエーな元グリーンベレーの大佐》
《35年ぶりに弟子が復活させたコブラ会をココぞとばかりに乗っ取ったランボー者》
をはじめ、他にもフタ癖はありそうな爺さん達ばかり。唯一"気に入らない→即暴力"にならない雰囲気の華奢(きゃしゃ)な爺さんすら
《口の悪さが災いし、1番最後に殺してやる という実は慈悲の無い言葉すら"アレはウソだ"と言われ崖から落とされた男》
と来たモンだ。
年齢を重ねたとはいえ こんな連中相手に人の命ナメて散らそうとするから肉片が飛びまくる殺し合いになっちまう。
皆んな現役だったら一方的に肉塊の山だったろうよ。
と、言う事で!w
アクション映画やB級を長く愛していればいる程テンション高まる事うけあいなブッ飛びバトルムービー爆誕である!!
なにせメンバーがメンバーなので"ジジィ頑張るぜ!"な【スペースカウボーイズ】や、"もう歳ですから"をそのままネタにする【龍三と七人の子分たち】の様になるワケがないし、そんな事は観てるコッチも求めて無いw
設定は経済崩壊/麻薬が蔓延する極めて近未来。
襲って来るザコ連中はゾンビ級なブッ飛びジャンキー。
ソレを率いるドラッグの元締とその一味。
あらすじは極めてシンプルなVSサバイバルなので細かく書かないが、簡単に言えばジョン・カーペンターの初期作品【要塞警察】みたいな話である。
更にスコア(BGM)もシンセサイザーがメインでコレまたジョン・カーペンター作品っぽい。
ますます要塞警察であるw
ワシはグロいホラーは苦手だが、この監督そっちで有名になった人らしく、ド頭の制作会社ロゴに《ファンゴリア》と出た瞬間 思わず身構えてしまった。
しかし、結構な暗闇&ネオンカラーのせい(おかげ)で分かりにくいので、まぁ大丈夫だったw
打撃破壊が多めで観てて痛いけど。
(まぁホラー平気でゴア描写が全然問題ない人にはギャグにもなり得るパターンだとは思う)
とにかくB級に徹した展開は観ていて気持ち良く、嫌味のない作家性もあり、何よりジャンル物として抜かりなく しっかり押さえるべき所を漏らしていない作りは かなりの好印象。
アングラ-エクスペンダブルズは悪役やB級で唸らせた名プレーヤーの味わい深さでブーストが掛かりタイトなランタイムを一気に走り抜ける。
今までのヴィランなイメージと違う人間味溢れるオヤジ達の集いは本家エクスペンダブルズは明らかに違うラインだが、中身は直球でイカした快作であった。
こういうのだよ!
コレぞハイパーイケイケB級映画!
とにかく観てて楽しい!
そして皆んなカッコイイ!!