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ザ・バンド かつて僕らは兄弟だったのMALPASOのレビュー・感想・評価

3.5
映画『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』

ザ・バンドの活動を追ったドキュメンタリーではあるけれど、お話の中心は、フロントマンだったロビー・ロバートソンの半生。

複雑な生い立ち、妻との出会い、真面目なロビーとメンバーとの確執など興味深い内容。「かつて僕らは兄弟だった(赤の他人だけど)」ってタイトルの方がいいかも。一見暖かくザ・バンドの想い出を振り返るロビー・ロバートソンと妻だけど、ロビーが主役であることを忘れていない語りである。

他のメンバーたちはどう思っているのか?先に天国に旅立ったリヴォン・ヘルム。ロビーと病床での最後の対面を果たした時、彼に意識があったら、何を語ったのだろう?

バンドにありがちな、スターとして活躍し続けるものと、脇役として活躍するものの違い。いろんなことを思ってしまうドキュメンタリーだった。
ディランはいつも傲慢な感じがするな。
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