スワヒリ亭こゆう

RUN/ランのスワヒリ亭こゆうのレビュー・感想・評価

RUN/ラン(2020年製作の映画)
3.8
本作は母親が恐怖の対象になっていくんです。
親子愛というのはどこの国でも当たり前のようにあるわけです。
それが破綻するとどうなるか?
子供が親を、親が子供を殺す。
殺人事件で扱うニュースとしては物凄い多いですよね。
悲しいことです。


母娘のスリラー映画です。
生まれつき身体が弱く喘息や糖尿病、下半身麻痺。
その為、学校にも行けず家で母に守られながら暮らしているクロエ。
そんなクロエがある日、母が買ってきたスーパーの紙袋にチョコを探す為に漁っていると母親の名前が明記されている薬を発見する。
その晩、薬を飲むよう母に手渡された薬にスーパーの紙袋の中にあった母用の薬が手渡された。
そこからクロエは母に疑念を抱くようになる…


スリラー映画で自分の親に恐怖を抱くというのは恐ろしいですね。
で、その恐怖が伝わるかどうか、それに成功する映画があまりにも少ない。
本作は下半身麻痺という動きに制限をつける事で成功してるんだと思います。
親が子を思ってしてくれていると思っていた当たり前の事が嘘だったら?
ストーリー構成、アイデア素晴らしかったです。


この映画はまた観たいです。
こういう映画は定期的に観たくなります!