太郎丸

RUN/ランの太郎丸のレビュー・感想・評価

RUN/ラン(2020年製作の映画)
5.0
RUN/ラン 鑑賞
車椅子の娘VS愛の重いサイコママ、なスリラー。
真のサイコパスは外面もよい、本性オン・オフ両方怖いママ、サラ・ポールソンさんのビジュアルと演技に震えつつ。そしてそれに対峙する主人公を心配しハラハラし、彼女のガッツを応援する90分でした。

大学受験中の聡明な主人公・クロエ。甲斐甲斐しく娘の世話をする愛溢れるママ・ダイアン。ふとしたことから母への疑念が生じ、それが積み重なり、そして日常の崩壊へ…
前半の疑念を抱いて行動を起こすまでは、丁寧にゆっくり進む。ママに見つかる事にビクビクするクロエと同様にこちらも不安に。

後半は、車椅子・ぜんそくといったハンディに負けず戦うクロエ。手も頭も度胸も存分に働く!と迫力あるアクションも見どころでした。

そしてママ……口も頭も回り行動力もある、無いのは倫理と正常な認識。彼女のこれまでの行動や狂気が明かされていく終盤は恐ろしいというかおぞましいというか。 愛故に狂ってしまうのは恐ろしいけど哀しくもありつつ(でもやったことは許されない…)

最終的にはみんな笑顔になれる?ラストでにっこり。原題タイトル「run」の見せ方がスタイリッシュだったりしたのも好き。
コンパクトに狂気とアクションと主人公の勇気が詰まった作品。好き!
太郎丸

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