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RUN/ランのdaiのレビュー・感想・評価

RUN/ラン(2020年製作の映画)
4.3
クロエはあらゆる病気を抱えながら生きている。車椅子生活の彼女にとって母親はなくてはならない存在であり、二人の関係は概ね良好であった。

そんな中、クロエは勉強に励み大学へ願書を提出したのだが、不可解なことにその結果がいつになっても届かない。母は封書が届いても開けずに渡すと約束してくれている。待ちぼうけのクロエはある日、買い物から帰宅した母の隙を狙い、買い物袋からチョコレートをくすねようと試みる。その最中、袋の中には母の名で処方された怪しげな薬があったのだ。

行き過ぎた愛ほど怖いものはない。
人に取られるぐらいなら殺してしまいたい
と、魔が差したパートナーを殺してしまうといった事件があるが、この映画もだいぶ屈折したものであった。

runは「逃げる」と訳すが、クロエは逃げるための身体機能がほぼ全て奪われているのだ。最初から最後まで緊張感が持続して、とてもスリリングなサイコホラームービーであった。
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