花のあとさき ムツばあさんの歩いた道の作品情報・感想・評価

上映館(2館)

花のあとさき ムツばあさんの歩いた道2020年製作の映画)

製作国:

上映時間:112分

4.3

ナレーション

「花のあとさき ムツばあさんの歩いた道」に投稿された感想・評価

rinrinu

rinrinuの感想・評価

4.0
シネぴぴあにて鑑賞
春陽

春陽の感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

山間の小さな集落に暮らすムツさんは小柄な女性で、10代でお嫁入りして大家族の嫁として家事に育児に畑仕事に、それ以外にも外に働きにもいっていたこともあり働き詰めだったが、晩年、夫婦だけになり、手が回らなくなった畑を山に還している。ただ還すだけではなく、季節の木々や花を植え育てている。作品は77歳から18年間密着して亡くなった後までのドキュメンタリーだった。使わなくなった農地を放置するのではなく元に戻すのは素晴らしいと思ったが、それ以外にも道沿いにも植えて、この村を訪れた人に楽しんで貰えるようにと全般的に手入れをしている。頼まれた訳でもなく無償で。たまに、こういう田舎に行き、花が沢山咲いているのをみると、自然が豊かとしか思ってなかったが、こういう住人の好意もあるだと気付かされた。小さな体で、それはそれは大仕事をしている。車道にちょろりとはみ出してしまった木を、通る人が危ないからと切る。大してはみ出している訳でもなく、車通りも多い訳でもないのだが、その気遣いが素敵だ。住宅街の小さな庭の手入れを全然せずに、伸ばし放題にして道路を圧迫して交通の邪魔をしているのに、伐らずに変な権利を主張しているアレさんは、見習えよ!と思わずにいられない。

ムツさんが亡くなった後、数少ない他の住民も次々亡くなり、集落に住む人は居なくなったが、時たま子供らが帰って来て伝統を守っていくという終わり方だった。子供らも60代にさしかかる年齢だから住むのは難しいだろうね。誰も住まなくなりドンドン朽ちていく家々をみるとなんとも言えない切なさがあった。

一番印象的だったのは、旦那さんに先立たれた後も、1人で木々を手入れをしているムツさんが、山で草刈り途中にひと休みしている姿。自然に溶け込んでいて妖精に見えた。
なんとも不思議な作品だった。
papanda

papandaの感想・評価

4.5
先祖から受け継いだ畑をお山に返すのにお礼を込めて花や木を植える、見知らぬ旅人のなぐさめになればと花や木を植えて手入れをしベンチやテーブルを設える、子や孫のために道を作り石垣をこしらえ畑を拡げる、なんて美しいんだろう。畑を荒らした猪について語るムツばあさんの言葉も深い。集落から人が消え家は朽ちていくが、そこに住んでいた人たちの思いは石垣や花や木々になって残っている。老いや過疎の問題は避けられないけれど、人っていいな、そう思った。
rabbit

rabbitの感想・評価

3.5
消滅してしまう部落、まだまだこれからたくさんあると思う。花を咲かせて見る人を笑顔に!花っていいな!
お義母さんお義父さんと重なった。ムツばあさんと同じ思いで毎日歩いていたんだなぁ。
え

えの感想・評価

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「人生なんてあっけねえもんだ」ってムツさんが言っていたのが印象的だった。
夫が先にいなくなり、私よりはるかに長い間生きたムツさんからこの言葉が出てきて「そうなんだ」と思うと同時になぜかほっとしたな、自分が疲れてるだけかもしれないけど

すっごく良い映画だったなあ
塚森

塚森の感想・評価

4.4
秩父の山奥の集落で、耕すことのなくなった畑に花を植えていく夫婦を追ったドキュメンタリー。

花が咲き誇る景色はきれいで、おばあちゃんの笑顔がかわいい。そこで暮らすひとたちの手はみな厚くて立派だ。

映画を観ていて、逆説的に「自己責任」という言葉を思った。
「いつか人が山に戻ってきた時、花が咲いていたらどんなに嬉しかろう」そう語っては花や草木を植え、植えた紅葉が立派になれば、そこを通るひとのためにテーブルと椅子を設ける。
他者を思いやり、自分たちが亡くなったあと、いつか集落がなくなったあとの山を思って暮らすその姿は、聖人か何かと見紛うけれど、きっと当人たちにとってはそれが当たり前の営みなのだ。

登場する集落の住人は、もう誰もいない。今まさしく、変化した生活様式の果てに、ひとつの時代が幕を閉じているのだと気付かされると共に、私たちの都市部でのこの暮らしの是非を問われるようでもあった。
ぺろみ

ぺろみの感想・評価

5.0
いろいろな思いが詰まっていた。胸いっぱいです。
hio

hioの感想・評価

4.3
ほんとにほんとにほんとにいい!洋画ばっかり見てるんだけど邦画ドキュメンタリー捨てたもんじゃない、、
たぶん、ムツさんの笑顔忘れない!
byrd

byrdの感想・評価

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@シネマテークたかさき
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