精神0の作品情報・感想・評価

上映館(9館)

精神02020年製作の映画)

上映日:2020年05月23日

製作国:

上映時間:128分

「精神0」に投稿された感想・評価

ekikawa

ekikawaの感想・評価

4.0
あまり観るつもりはなかったのだが、氏が撮る「観察映画」はとんでもない領域にまで来てしまっていた。9本の中だと2番目くらいにすごい。
わたしがアンチ観察映画(この監督のいう観察映画という定義には納得してない)だというのは大前提の上で。純粋なドキュメンタリー映画としてこの作品を評価する。

ちなみに「精神」は観てます。

精神科医の山本先生が診療所をやめる。長年先生の元に通っていた患者たちが「これからどうすればいいのか」と不安を口々に漏らす場面からスタートしていく。
徐々にカメラが向く先は先生の長年連れ添った奥さんへ。先生が診療所をやめる理由が観客には次第にわかっていく...。という構成になっている。

途中の中学生とかも効いていたよな。あれくらいの年代の頃に2人が知り合ったという話が既に山本先生の口から語られている。
aym

aymの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

精神の内容もうろ覚えのまま敢えて予備知識をつけずに鑑賞しました。以前の作品を越えることはないだろうなと思っていたけど、視点がまるで別物なので比べようがない。最近みた「ぼけますから、よろしくお願いします」やミヒャエルハネケの「愛、アムール」、あと映画ではないけど以前テレビでやってたOiBokkeSiのドキュメンタリも連想した。奥さまの雰囲気が変わりすぎていて比較映像だされるとびっくり、現在の奥さまの雰囲気は以前介護していた方に激似で懐かしい気持ちになった。穏やかで優しくて気配りのできる人。常に自分よりまわりに気を使ってる。認知症の方の目つきって三角形というか、独特でわかりやすいなって思って、無駄な説明がないのがよかった。舞台あいさつで無音の意味や、自分の主観まみれのみたものをみなさんに共有して追体験してもらいたい、という監督のお話にすごく納得。ドキュメンタリにはこうあってほしい、と思う形。意図せず笑えるシーンもあり、癒された。おせんべいのところが1番会場うけてた。あとあの学生さんは黒歴史刻んだね! ちなみに会場は満員で立ち見だった。ご年配の方が多い印象。精神の出演者も会場におられたようで、あと監督か先生のお知り合いっぽい方もちらほら。先生が「共生」をテーマにしていたからねと笑う姿がよかった。患者に対しても奥様や奥さまのご友人に対しても、人に対して敬意と感謝の態度を常に示していて、なかなかできることでないが見倣いたいと思った。絶対に他人を否定しないところも。見ていて美しい人の在り方だと思った。先生はとても自然体だけどわたしは意識しないとできないので意識せねば、、そしてそれがやってるうちにいつかからだにしみついたらよいな。監督の奥さまかなり美人で、かっこよかった。ものづくりをいっしょにやれる夫婦って理想だな... ちなみに監督の使用カメラはc100とおっしゃってたので帰って調べたら当たり前なのだけどプロカメラ高額すぎてくらくらした。
shioko

shiokoの感想・評価

3.3

このレビューはネタバレを含みます

たまたまエレベーターで一緒になったおばちゃんが、私これ2回目なの、いい映画ですよ。と、教えてくれた。
生きてるだけで丸儲け、さんまさんの言葉を映画見ながら思い出した。
後半は老夫婦の純愛。まだ私にはよさが分かるには早かった。
魚鬼

魚鬼の感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

山本先生が奥さんのトイレを見守っていたシーン
薄々感じていたところが明確に示される
ドキュメンタリーとしての山場だったと思う

随所に挿入される回想がとても効果的であり続編であることを最大限生かしている

老いの残酷さとその周りの人々の愛の深さは劇映画にも引けを取らないドラマ性があり涙せずにはいられない

今回は特に演出を強く感じた。監督は本当は劇映画が取りたいのではないだろうか?できないから観察映画という中途半端なスタイルに逃げているように今回感じた
sakae

sakaeの感想・評価

4.0
映画館でみれたことに感謝☆
老夫婦が暮らす家の少し散らかった様を見て人が歳を取ることのリアリティーを感じた。
yuko

yukoの感想・評価

4.0
2020.6.28 仮想の映画館(桜坂劇場)

『精神』から10年、
82歳になった山本先生が病院を辞めることに。
先生を慕って通っていた患者さん達(『精神』に出てた人もまだ通ってた!)はこれからどうしたら良いのかと戸惑う。

『精神』は患者さん一人一人の話が多く、その摩訶不思議な世界(と言って良いかわからないけど)に引き込まれたけど、今回、後半は山本先生と奥さんの生活がメインに。
こういう老いのドキュメンタリーみたいなの本当は苦手なのだけど、『精神』からの流れでグッと入り込んで観た。

高校時代の同級生だった奥さんは認知症になってただただニコニコ笑っている。奥さんの面倒をみて、家事もこなさなくてはならなくなった山本先生。患者さん達の引継ぎも大変でひっきりなしに電話も来る。
撮影に来た監督と奥さんのために、ぎこちない手つきでおまんじゅうやおせんべい、アクエリアスを用意して、お寿司もとって、お碗を探してお吸い物を注いでくれる山本先生。
「こんなこと滅多にないから、タクシーにしなさい」と監督にお酒を勧めてくれる山本先生。
「僕の手を持って」と奥さんの手をひいてお墓参りへ。フウフウと一生懸命お墓を掃除する山本先生。ニコニコ笑っている奥さん。
どこまでも優しく切なく愛情に満ちていた。

今さらながら仮想の映画館で鑑賞。
たくさん泣いたのでこれは家で観て良かった。
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