Kamiyo

シャレードのKamiyoのレビュー・感想・評価

シャレード(1963年製作の映画)
4.5
1963年”シャレード” 監督 スタンリー・ドーネン

オードリー・ヘプバーンとケーリー・グラントの
コンビの作品 最高にいいね。。
ケーリー・グラントはヒッチ・コック映画の常連だから出てくるだけで事件の予感がします
最近のサスペンス作品のような派手なアクションはないが
今観ても十分ハラハラできる巧妙なストーリー展開。
昼休み中の大使館に自由に出入りできるなんて
あの当時でもあり得ないと思うが
切手のトリックや、劇場での追跡劇など、
見事な映画術が発揮されている。

やはりオードリー・ヘプバーン、この時34歳
彼女の可愛らしさがググッグイッと出ていました。
年齢に関係なく、彼女の仕草や言動は全て可愛らしい。
我儘で、身勝手で、喧しくて、肝が太くて。
でも全体的に可愛らしい。
ヘプバーンとジバンシーのファッションとシルエットが見事である。

ケーリー.グランドはコメディ的な才能があり
この映画でも如何なく発揮されています。
ホテルでのショーでオレンジを首にはさんで、
次の夫人へ手を使わず渡す場面や、
スーツを着たままシャワーを浴びる場面など、
ラスト、アメリカ大使館の部屋に座っていたグランドがヘプバーンに見せた仕草など面目躍如です。
アクの強い面構えのウォルター・マッソーやジェームズ・コバーンやジョージ・ケネディを絡めたことで、これはもう美女と野獣たちの映画と言えるのではないか

この類の映画が好きな方でなくても、おそらく犯人が誰であるかは、観ていて見当はつくかと思います。
ミステリー映画としてはパンチ力が不足していることは否めません。
しかしそんなことは大した問題ではないのですよね。
この映画の魅力はやはりヘップバーンを中心とした
おしゃれでユーモアあるサスペンスが展開することだからです
レジー(オードリー・ヘプバーン)とピーター(ケーリー.グランド)の掛け合いが、なんとも粋である。
近くにいるのにわざわざ公衆電話で話しをしたりしている。
年は離れているものの、二人の恋の駆け引きがいい。
レジーが大人といってもその上をいくピーターの大人の余裕がカッコイイ。

ヘンリー・マンシーニの彩り豊かな音楽でラッピングされることにより、作品全体がお洒落でキュートな空気に包まれました。
Kamiyo

Kamiyo