Shelby

シャレードのShelbyのレビュー・感想・評価

シャレード(1963年製作の映画)
3.7
友人と冬山に旅行中、夫との離婚を決意したレジーナだったが帰国して知らされた事実。夫は誰かに殺害されていた。警察と話して次々とレジーナの知らない事実が浮かび上がる。戦時中戦友を裏切って大金を持ち逃げしたこと。夫は政府からお尋ね者として追われていたこと。死に際、電車にて少ない荷物を携えながら、逃亡しようとしていたこと。自分の夫の正体はなんだったのかと不審に思うのも束の間、裏切られた男達はその大金を狙ってレジーナに詰め寄り始めるも、正体不明のピーターという男から助けてもらいながら謎を解き明かしていく、というあらすじ。

オードリー・ヘップバーンの可愛らしさと美しさたるや。アダムに対し何度も愛を伝えるレジーナは本当に愛らしい。そして彼女が身に纏う衣装がよく映えること。真っ黄色のコートをあんなにも着こなせるのは彼女くらいではないかと思ったほど良く似合っている。

タイトル、シャレードとはフランス語で〝謎解き〟を意味する。鑑賞前はキャストの面々を見ても、そこまで本格的なサスペンス映画とは思わず、実際に観てビックリ。なんともお洒落で上質且つ、よく出来たサスペンス映画。
そして二転三転するストーリー構成。にも関わらず、ラブコメ要素もちゃっかり入っており、いろんな表情を見せる映画だった。
色んな要素が詰まっていながら退屈せずに纏まっている。伏線の回収もしっかり行ってくれるため、只のサスペンス映画とはまたひと味違う映画に仕上がっていた。
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