福之助

ビバリウムの福之助のレビュー・感想・評価

ビバリウム(2019年製作の映画)
3.4
カッコウの托卵。

後味は悪いんですが、私は面白かったです。

軽くあらすじを話すと、
トムとジェマは、ふと入った不動産屋で、全く同じ家が並ぶ住宅地ヨンダーを紹介されます。
結構強引で、ちょっと変わった不動産屋の彼は、物件にトムとジェマを置き去りにして姿を消してしまいます。
トムとジェマは帰ろうとするも住宅地から抜け出せない…
そこへ送られてきた一つの段ボール、そこには生まれたばかりの赤ん坊が入っていた…

巣を持たず、子育てもしないカッコウ。
我が子だと信じ育てたヒナは、いつしか親を超える大きさになっている…

この映画でもまさにそんなシーンがありましたね。いや〜怖かった。
子供も憎たらし過ぎて笑ってしまったんだけど、ジェマを真似て額を触る仕草はちょっと可愛いかったな。

この子供って結局、何者かははっきりしないんだけど「人以外」の何かなんでしょうね。(SFホラーサスペンスって感じだもんね)
成長がめっちゃ早く寿命もかなり短い…
そう考えると彼の人生って…ちょっと切なくなってしまう。

トムとジェマも命を削って子育てして、あとはさよならって、まるで人間の子育てを皮肉ってるような、そんなシーンが多い作品でした。(父ちゃん仕事ばっか=穴掘り、母ちゃんワンオペ育児とか)

そして、綺麗過ぎる空、「雲」って感じの雲、何処までも同じ色、同じ形の家たち、あれは確かに気が狂うなと思った。

登場人物も少なく、ほとんど家のシーンなのに退屈せずに観る事が出来ました。