大佐なにわのシュワちゃん

ビバリウムの大佐なにわのシュワちゃんのレビュー・感想・評価

ビバリウム(2019年製作の映画)
3.9
夢にまで見た希望のマイホームが生きているだけで地獄に感じる空間だったら?
怪しい不動産屋に誘われて自分達の新居探しの見学会にやってきた若いカップル。しかしいつの間にか男はいなくなり…と言うラビリンスホラー。
これ見終わった後にタイトルを読んで見たら面白いですね。
お話の内容としては凄く理不尽で残酷だけどこれって要は自分の家庭を持ってる人達に貴方達の望んでる幸せや命の使い道って結局こういう事なんだよっていう皮肉や嫌みが込められた映画なんだ。綺麗な家が立ち並んだ不穏な世界は私達が生きている社会全体の無機質さの現れでありそんな社会の中で家族を守るために寿命を使い果たすまで働くと言う不条理さが作中での登場人物達の人間関係と冒頭のあのカットによって表現されている。
私は結婚もした事はないし勿論子供もいない。なので自分の家庭を持つことの大変さも家族を養う為に働くと言う事の過酷さもわからない。なので偉そうな事はあんまり言えないけど誰か1人でも大切な人との為に人生を使うってそんなに残酷な事なんだろうか?と。そういう誰かを作った事がない奴からしたらそれはそれで最後は幸福な人生なんじゃない?とも。
あの赤ん坊の正体も含めて最後は残酷だったけど人間が家族からの愛を感じるは結局最後の最後やし無機質な親からは無機質な子供しか生まれないっていうのが強調された世にも奇妙な物語味がある不思議で不気味な世界観の作品でした。

他のユーザーの感想・評価

新田

新田の感想・評価

-
グロ ★★☆☆☆
エロ ★☆☆☆☆
期待が高すぎたかもしれない
高校生の頃似たような夢をよく見た
アリの巣キットの中を覗くような映画
chopin

chopinの感想・評価

-
誰も幸せにならない、ずっと不気味な映画
人間にそっくりだけど、決して人間ではない様子が観ててしんどかった
マイホーム購入を考えて不動産会社を訪れたトムとジェマ。マーティンと名乗る男から同じ家が立ち並ぶ住宅街へ案内された2人。帰ろうとするも全く出口が見つからず、延々と同じ風景が続き、この無機質で不気味な空間に閉じ込められてしまうサスペンススリラー。

この面白そうなストーリーと主演はジェシー・アイゼンバーグという事で興味を持った作品。興味はあるけど、そこまで良作という訳では無さそうかなと思ってたのが幸いしたのか、そんなに肩透かしは食らいませんでした。笑

どこまで行っても同じ場所。終わりが見える雰囲気も全くない。そして突然現れた段ボール箱には赤ちゃんがいて、育てたら解放されると信じて何とか育てる2人。何故か3ヶ月ほどで7歳くらいまで急激な速さで成長する子供。「オールド」かよという突っ込みを入れたくなりましたが、そんな間もなく不気味な存在として印象を与える子供。

とにかく謎だらけ。誰が何のためにこんな事をしているのか。子供の正体は何なのか。2人は脱出出来るのか。何も分からない作風は個人的に好み。

冒頭で映し出されるカッコウの託卵。卵を他の鳥の巣に産み、その鳥に自分の雛を育てさせる習性を表したもの。それを本作では人間に例えたような形。自分たちの子でもない存在をとにかく育てざるを得ない状況になり、それがあっという間に成長する。

様々な解釈が出来る内容ですが、同時に好き嫌いも露骨に分かれる作品。ラストもここから盛り上げてくると思ったら終わっちゃったので、ちょっと消化不良感がありましたね。とりあえず1時間半飽きずに見れた点は素直に良かったです。
kakao

kakaoの感想・評価

3.5
見ているこっちまで狂いそうな発狂系ホラー。
一定層には閲覧注意⚠️
気が狂いそうになりました、、。
仕事終わりに観るもんじゃなかったです。。
あんな子ども嫌だ。。。
終始気持ち悪い、、、人間っぽいけど人間じゃない感じが、、、。
結構前に見たので記憶曖昧ですが、不思議な話で悪夢を見ているような映画でした!
あれはきっと悪魔だ…
世界観が可愛いので見てて楽しかったです笑
見る人によっては不快に感じる濡れ場もあります😵‍💫
登場人物が徐々に精神崩壊していく様子がリアルで怖かったです
いい意味で気持ち悪い映画👏🏻
公開してからずっと気になってたやつ

世にも奇妙な物語に出てきそうな内容で
謎が謎のままだったりするところもあり面白い!
結構前に鑑賞済み。
終始気持ち悪かった思い出。
とにかく気持ち悪くなりたい気分の時にどうぞ!
ゆつり

ゆつりの感想・評価

3.3
ひたすら不気味な雰囲気が漂う。
あの子供の奇声とか行動とか気持ち悪いし、息苦しいんだけど、続きが気になって最後まで観られた。あとで考察を読んで、なるほど、って思った。
模型みたいな背景が規則的で無機質でどことなく可愛い
ずっと冷たい空気が流れ淡々とした雰囲気だけど、どこか不気味

好き
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