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アンダードッグ 前編のOBのレビュー・感想・評価

アンダードッグ 前編(2020年製作の映画)
4.5
『アンダードッグ』前篇観ました。
期待通り面白い!

まずは、さすが足立紳の脚本が素晴らしい。ボクシングものと言えば『ロッキー』。恵まれない境遇に打ち勝ち、勝とうが負けようが最後のリングでヒーローになるお話がボクシングの定番。

しかし、この前篇。ヒーローになるのは主人公ではない。いわゆるヒーローの盛り上げ役。このままでは終われないだろう。

次に人物設定が秀逸。
主要3キャラ。
過去に一度栄光はあったが、その後は下り坂で現在は底辺の暮らしをしてる晃。
大物俳優を父に持ち、自分を殺してお笑い芸人をしている瞬。
ギラギラしながらも訳ありな心情を持つ龍太。
この三者に各々の気持ちで寄り添う女性たち。
この3人がボクシングという一点で絡んでいく。

最後はやっぱり森山未來。
これだけ佇まいで雰囲気を作れる俳優は少ないだろう。このリアリスティックに引き込まれる。

俳優陣も最高の一言。
後編、無茶苦茶楽しみ!
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