これは負け犬のワンスアゲインじゃない
後編観ていないからまだ結論付けるには早いが、
これは感情を制御できないごく普通の俺たちの物語
晃は、ボクシングの辞め時を見失い、幼き息子と別居し、デリヘルの送迎をしながら噛ませ犬としてボクシングを続ける
しかし、真摯に向き合うでもなく、酒やタバコなど不摂生な生活を過ごす
送迎中に子持ちデリ嬢と行きずりの肉体関係を結ぶ
有名俳優2世のお笑い芸人の瞬は、芸人としての才能は乏しく、笑わせるのではなく、笑われるタイプの芸人
コンプレックスの塊
番組の企画でボクシングを始め、少しだけ真剣に打ち込む
龍太は孤児院育ち、今のところワケアリ感は漂うが、負け犬の様子は薄い
前編は、晃と瞬の物語だったが、感情に流されて、悔しがり、憤り、一時奮起するも続かない、ごく普通の人の物語だった
ここに負け犬のワンスアゲイン特有のカタルシスは無く、個人的には合わない作品だった
自堕落な日々を過ごしていたが、とあることをキッカケに死ぬほど努力するか、常に努力をし続けてあるキッカケから実るかしないとカタルシスは無い
以下蛇足
最後のスパーリングシーンも入れ込めない
普通レフリーストップだよ、あんだけ殴られてフラフラで、相手はプロテスト合格したばかりの芸人、万一のことが有れば大変だもの
あんな大振りのアッパーがまぐれ当たりするわけも無いと思うし、残念な描き方だった...