ニクガタナ

アンダードッグ 前編のニクガタナのレビュー・感想・評価

アンダードッグ 前編(2020年製作の映画)
3.5
武正晴監督作は「銃」以外観たことない。森山未來と柄本明が、勝地涼と風間杜夫が親子。北村匠海と産まれてくる子供。瀧内公美が虐待する娘。ボクシングという業に囚われた男たち に関わった女たち それぞれの親子の物語。題名がテーマなんだろうが、登場キャラそれぞれのどん底の負け犬描写を観続けるのはちょっと辛い。年増のデリヘル嬢を演じた熊谷真実の存在はなんか嘘っぽいが、児童養護施設でボクシング指導とか下半身付随のボンボンが買うデリヘル嬢とか、リアリティと独自性感じる設定がうまく、生活が見える足立紳の秀作オリジナル脚本。ジムの会長人でなし、番組プロデューサーも人でなし。勝地涼は親の脛齧りの2世タレントでつまらん芸人という設定なので致し方ないが、何やってもほんとつまらなくて気の毒になる。彼の周りに集まってくる奴らがろくでもない奴ばっかってのも気の毒。プロボクサーチャレンジ番組でのすべり方がリアル。親子愛をきっちり描いて、ちゃんと後編が観たくなる出来。
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