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佐々木、イン、マイマインのTMCのネタバレレビュー・内容・結末

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

今年のTIFFで知って、若者がはしゃいでるメインビジュアルに不安はあったもののキャストで見てみた。

序盤のモラトリアム下流描写はかなり退屈で、外したかと思ったけど途中から引き込まれた。
こんなにキャスティングが成功してる作品も珍しいと思うくらい全員役柄に合ってたけど、やっぱり佐々木のための映画なので佐々木役の人の存在感が突出していた。身長が高くなくて意外に文系なのもよかった。

藤原季節、森優作、萩原みのりはさすがの安定感だし、知らなかったキャスト達も素晴らしかった。ハイローの全日制のメガネみたいな多田とか。あえて言えば村上虹郎が嘘っぽく浮いてた。

語り口としては、説明し過ぎずベタをちょっとずらす演出が独特で良かったけど、序盤をもっとサクサク進めて笑えるシーンを早めに入れてくれるともっと乗れた気がする。後半にあった面白シーンでも、笑っていいのかな?という空気が武蔵野館に流れた気が。
全般にウェットで自己憐憫的で真面目なのは好みではなかった。滅茶苦茶してるようで振り切れてない感。それが佐々木の性格と一致してるとも言えるけど。

エンドロール、佐々木が歌う「化粧」が終わって
この曲いいな、みたいなセリフの後の
「中島?」は笑った。
なぜフルネームじゃないのか(笑)
しかもナカジマじゃなくてナカシマって言ってたような。
でもあのパチンコ仲間なら言いそう。

若者がはしゃいでるメインビジュアルのTIFF作品は今年もう一本あって、こっちは女子高生メイン。これもキャスティングとの合わせ技で気になってる作品。佐々木に出てたキャストもいるし。
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