このレビューはネタバレを含みます
こんな内容だったとは?
"佐々木のような人"
思い返すといた様な気がする程度で、今作を観ていて私はこの様な世界とは無縁な青春時代を送っていたんだなぁ〜ってつくづく思う。
わざと関わらない人生を選んでいた気がする。
災いの起こりそうな所には行かない、無難な人生。
でも、社会に出てからは全く知らなかった人間模様を目の当たりにする。
児童虐待、育児放棄、ひとり親、
親を選ぶことのできない子供達
家庭の事情を学校や友達に話す事のできない児童や、学生はたくさんいる。
特に中学高校と、成長してからの方が表面化しにくく、佐々木のような"まだまだ子供"である人間はどうする事もできない。
大人になって初めて皆んなは気づくんだ。
人はそれぞれの人生を背負い、それに向き合い、乗り越え生きて行かなくてはならない。
佐々木は手拍子で裸踊りをする事が唯一、すべてから解放された瞬間だったのか?とも思った。
友達の赤ちゃんを抱きしめながら「ごめんね、ごめんね・・・」を繰り返す悠二。 泣く
佐々木の最期は酷過ぎる、胸が締め付けられた・・・
親を選べない子供、その子供たちを救う事のできない社会制度、個人の生活に昔よりも踏み込めなくしてしまった、法律。
何かが起こるまで動かない行政、いろんな事を考えさせられた作品でした。
なんかもっと楽しい内容なのかと思って鑑賞したので余計に辛かった。