まつり

佐々木、イン、マイマインのまつりのレビュー・感想・評価

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)
4.0
予告の佐々木コールを見てホモソっぽい「俺たちの青春」映画かと思っていたらいい意味で裏切られた。想像以上にエモかった。

なんか学空気感が刺さるなあと思ったら悠二と同い年だった。そりゃ刺さるわ。
佐々木!佐々木!とコールされるとすぐに脱いじゃうお調子者の男子。同じクラスにいたらドン引きして距離を置くだろうけど、大人になって教育を学んでからみるとまた違った寂しさがある。

かぞくの在り方は多様だし、多様であっていいんだけど、子どもが寂しい思いをしながら必死で生きなければいけない時代の空気感をしみじみ感じた。平成初期ってああだよね。(本作品のメインテーマではない)

20代後半は人によって生活の比重が、背負うものが大きく開き始める時期だと思う。その複雑さと、青春との距離感と、どうにも忘れようがない思い出や感情を突きつけられる作品だった。
あの頃に戻れないけど、戻りたい気持ちをずっと抱えながらこれからも生きてくのか。その過程に仲間を失っていくのか、と思うと、ズシンとくる。

また10年後とかに見たらどう見えるのかも気になった。
あとは違う世代の感想も気になる。普遍的なテーマなのか、特に時代が近くて刺さったのか。
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