一見青春エモい系映画なんだけれど、実はなかなかに抉られる。
ジャケットにあるー佐々木、青春に似た男ーっていうこれがもう全てで答え。
佐々木に会ったことがあると思う人は、わたしだけではないはず。誰の胸にも彼のような人はきっといる。
多分願った通りの道を歩けている人なんてわずかで、こんなはずじゃなかった、って言葉は案外身近にあって、それでもお前だけはって託すような祈りのような気持ち、なぜ分かる気がするんだろう。
うるさいくらいの佐々木!佐々木!佐々木!のコールが今はもう遠くて懐かしくて、どうしてもう戻れないのか不思議になるくらい、愛おしいあの頃。
なんてノスタルジーに浸ってたら、最後に目を覚まさせられるような、あのコール。震わせられたよ。
決して明るい映画じゃないけれど、お互い頑張ろうなって思わせてくれる、ちょっとあったかいやつ。
なんだよ、良いやつだったじゃんかよ。