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逃げた女のnobodymagのレビュー・感想・評価

逃げた女(2019年製作の映画)
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昨年11月に、フィルメックスで上映された際の梅本健司によるレポートが掲載されております。

3日間、それが連続した日々なのか、あるいはたった1日の3つのパターンなのかは曖昧である。約30のショットがその3日間にそれぞれほぼ均等に配分されている。『正しい日 間違えた日』の2つの1日が似ているようで違う時間だったとすれば、本作の3日間あるいは、3つの1日は、まったく違うようで似ている時間にも見える。
 主人公であるキム・ミニは、そんな日々のなか、3人の女性と再会する。目の前のものに時にたじろぎながらも、相変わらずいろいろな動きを見せてくれる稀有な女優である。なかでも際立つのは、「振り向く」、「振り返る」という動作である。カメラに背を向けて立っていたのが、こちらに顔を向ける。この180度の回転は本作のなかで何度も反復される。また、この半転はキム・ミニだけではなく、彼女が出会う人々も同様に見せる身振りである。冒頭、鶏の「ヘンテコズーム」を見た後に、続く2つのワンシーンワンショットでは、振り返るという動作からキム・ミニと1人目の女性との会話が同じく始められている。

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