青豆

逃げた女の青豆のレビュー・感想・評価

逃げた女(2019年製作の映画)
4.1
これまで観てきたホン・サンス×キム・ミニシリーズの中で、わたしはダントツで好きかも。突然のズームや取り留めのない会話で進んでいく相変わらずの感じではあるんだけど、なんだろう。自分は結婚していないしガミに完璧に感情移入したわけではないけれど"分かる〜"と思うシーンが多かったような気がする。

各章に一人ずつ出てくる厄介な男たちと、それとは対照的に落ち着いていて素敵な女友達。美味しそうなご飯とお酒。
社会問題にさして興味のないわたしですが(声を大にして言えることではないけど)、唯一強く関心のある動物愛護についてもちらっと組み込まれていたのも分かる〜ポイントのひとつだったな。
意見の違う相手に対して、喧嘩腰ではなくけれど堂々と自分の思いを伝えることのできる先輩友達かっこいい。"猫が怖いなんて可哀想ですね"の皮肉には笑ってしまったけど。

ガミが部屋の窓を開けると本当に外の冷たい空気を感じた気がするし、ラストは映画の中のガミと一緒にエンドロールを観た。ガミをすごく身近に感じた77分でした。