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逃げた女のiのレビュー・感想・評価

逃げた女(2019年製作の映画)
4.3
女性は仕事・家庭・自由等々選ぶものによってより暮らし方や守るものが大きく変わってしまう
歳と重ねていくと、ライフステージの差異から属性が分かれ、頻繁に会うことが難しくなったりする

主人公ガミは好きな女たちに久しぶりに会いにいく
少し距離のある尊敬する先輩から「あんた」と呼び合う疎遠になった友人まで

離婚したこと・一夜の間違いをしてしまったこと・生活や夫に対する不満など彼女たちの近況を聞き、寄り添い、
それでもガミは彼女たちとは"違う側から"「わたしたちはいつも一緒なの 結婚してから5年間 一日も離れたことがない 今回が初めて 彼が愛する人とは一緒にいるべきだっていうの」と暗示のように繰り返す

「同じ話の繰り返しに 本心なんて ありえない」

いつから友人のSOSに疎くなってしまったのだろう、と思うときがある
ホン・サンスの何気ない会話劇は心地いい
細部に宿る感情の機微
・先輩にいつも長かった髪をばっさり切ったのねと驚かれ、浴室で自分で切ったという(そのあとの先輩の「イカれた高校生みたい」好き)
・ベジタリアンになりたかった話(思想の変化)
・別れた旦那さんと今でも連絡をとるのか気にする
・各所でこんなところに住みたい、ここは良い所ねと言う
・「うまくいく 大丈夫よ」と先輩に声をかけて寂しそうな顔をする(自分自身へ)
・疎遠になった友人と和解(再会)を望む

ああ、人の作ってくれた料理はおいしいよね。わかる。
ホン・サンス、有難う....

そして、ヨンジさんの玄関シーン、好き