さうすぽー

逃げた女のさうすぽーのレビュー・感想・評価

逃げた女(2019年製作の映画)
2.9
自己満足点 58点

来月に公開される新作の観賞を検討してるホン・サンス作品で、今回初観賞しました。
ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞作品とのことですが、残念ながら自分には思ってたほどの良さが感じられませんでした。

「お嬢さん」で素晴らしい演技をしてたキム・ミニが平凡な女性を自然に演じられていた所が好きでした。
そのキム・ミニ演じる既婚女性が、知人と会って会話する時に「愛する人とは一緒にいるべき」という理想論を言いながら他人の価値観を覗きみる内容は観ていて興味深いです。

しかし、その会話劇自体は面白い一方で殆ど会話のみに内容が絞られてるので暫く経つと飽きが生じてきます。
カメラワークに関しても、長回しが多かった割にはハンドカメラでズームの部分がプロっぽく映してないために映像面に関して美しさがあまり感じられませんでした。
以上の点から、77分という短い上映時間ながら悪い意味で長く感じてしまいました。


とりあえず、6月に公開される「小説家の映画」は評判を観てから観賞を検討します。