逃げた女の作品情報・感想・評価 - 4ページ目

「逃げた女」に投稿された感想・評価

OKWR

OKWRの感想・評価

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いやはや素晴らしかった。
ガミ(=キム・ミニ)が会う女性たちの言葉に今ちょっと息苦しい女性は救われるんじゃないかと思う。女性の連帯を描いた傑作だと思う。
ちょっと年上の先輩は離婚して新しい穏やかな生活を心地よく過ごしていそうだし、もう一人の独身の先輩は独身なりにお金の心配もなく暮らしている。
かつてのホン・サンス映画からは考えられないほど男性は登場しないけれど、出てくる男はどれもろくなヤツがいない。グチグチ苦情を言う男、しつこく言い寄る男、どいつもこいつも女性たちの邪魔をしてばかりなのだ。
そして最後にガミが会う女性は同世代で、話を聞くとどうやら2人にはいろいろあったらしい。ここはほぼ終盤なので触れないでおきたい。
ガミはいよいよこの地を後にして現実に立ち返ろうとする一歩手前、彼女は引き返し、今はただこの映画のエンドロールをずっと見ていたいと思わせるラストは、すべての女たちを祝福するかのようで、ぼくはこの映画を愛してやまない、なんて恥ずかしげもなく言っていたい。
泥棒猫のくだりがなんか好き。ホンサンス作品は観る順番が大事らしいって意味がわかる気がする。その順番知らんねんけどな。
kam

kamの感想・評価

3.5
らしいらしい長回しとズームアップ。
なかなかない手法であり、みる人に親近感、みたいなものを抱かせる気はした。

ひたすらに女性同士のやりとりを聞かされるのだが、なんと自然なことか。はたから会話を聞いてる感じ。

どうも掴みどころがないが雰囲気のいい作品。アクションとかハリウッドの派手なのもそうかもしれないけど、こういう作品こそ映画館で見て、雰囲気に浸るべき。
この映画の感性を理解できれば
映画通だなと思って
必死に食らいつきましたが
正直ずっと眠かったです

観た直後は
素材そのままの
つるんとしたものを食べて
何食ったか覚えてない
それに近い感覚

彼女が出会った3人の先輩は
世間体と実際に差があって
苦しみながらも向き合っている
だから彼女にも正直に話せる

対して彼女は同じことを繰り返す
聞かれたくないことは答えない
つまり本音を言っていない
「逃げた女」なんですね

3場面で3種類の男が出てきて
彼らは理論で会話しようとします
対して彼女達は感情で会話する
男女の思考の違いが出てましたね

これ以上はよく分かりません
得たものはほとんど無いです

余白の多い広い画角に
わざとらしいズームも
それっぽいけど
意図はよく分かりません

個人的には
逃げ続けた先に
人はどうなるかまで
責任持って描いて欲しかった

「逃げた結果、奈落に落ちる」
「逃げた結果、頑張るしかなくなる」
どっちでもいいから締めてくれよ

77分と短いのに
見終わった後
ひどく疲れる映画でした
しんこ

しんこの感想・評価

3.3

このレビューはネタバレを含みます

調子に乗っていろいろ観てたら、遂にこういうよく分からん映画に出会ってしまいました。別につまらないとかではないんですが、タイトルありきじゃないと観ててなんのこっちゃになりませんか。3人の友人に話す自分の夫の話が決まった台詞のように同じところとか、幸せだって言ってる割には特に話すこと無いんかなとか思ったり。穿った見方をすれば何か感じとれそうでもあるんですが、はっきりとした描写が無いのでよく分かりませんでした。友人達と話してる間に心境が変わって、もしくは何かに気づいて逃げ出したくなっちゃったみたいな感じですかね。ホームビデオみたいな変なズームを多用してたり、そういうところも不思議な映画だと思いました。あと猫の表情と佇まいが凄かったです。
mittsko

mittskoの感想・評価

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【書きかけ】素晴らしかった…!(*´ω`*) オレ、やっぱホン・サンス好きやわー。唯一の不満は短いこと。せめてあと30分、観たかった(あと90分は観れたけど)

他愛のなさこそ、この映画が描くもの それは女たち、日常、庶民、人びと、社会、時代、生活… 凡庸というのではない 無意味というのでもない 他愛のなさ 

象徴的なものの立ち上がりに、心底うんざりしている人は、この映画の成り立ちに戦慄するだろう あらゆる制作段階に沁み渡るオルタナティブの確かさに、こんな風にして映画を作ってしまえる事実に、驚嘆せざるをえないだろう

つまりはこういうこと… それを描くために、それじゃないものを描く ただし、それじゃないものを、単にそれじゃないものとして描くのではなく、それじゃないものではあっても、それもまた確かなそれであることを弁え尽くして描く… こういうことは、ふつう出来ない

なお、先日ちょうど、「他愛のなさ」を主題に詩を書いたところです。こんな詩です…(=゚ω゚)ノ

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「ある休日」

どこにも記録されることない
ある休日の風景
ボクは河川敷の公園の起伏を
柴犬とともにゆっくり歩く

女たちは今日も
死者たちとの出逢いを語り
哀しみと楽しみとを
続けざまに当たり前に生きる

応援歌を唄う青年たちの
喉は見事につぶれている
その声を遠くに届けたくて
マイクロフォンを抱きしめて

灰色の岩盤が熱を放ち
その上に雪が積もる
炭酸水が湧き出る泉
数万の羽蟻が旋舞する

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『パラサイト 半地下の家族』がオスカーを獲っても、『はちどり』が新たな風を吹かせても、ホン・サンスは平常運転。むしろ、よりやりたいようにやっている気がする。観客は主人公と三人の旧友の会話+αから全てを察する必要がある。ただただテーブルでの会話を映していると思うと、急にどこかにクローズアップして観客を戸惑わせる。そして狙っているかのように男達は須く駄目で、ちゃんと映されることはない。「同じ会話を繰り返すのは駄目」とか言っているくせに、会話はリフレインを経ないと帰着しない。果たして誰がどこから逃げているのか。終わった後のこの余韻、一体どこにぶつければいいんですか。
あめこ

あめこの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ある程度知った友達との会話の空気が、ものすごく自分の友達との空気に似てて、見てる自分がまるで画面にいないもう一人の女友達になった気になって見てしまった。
コロナで遠いとこにいる女友達に会えてない、辛い。会いたいわ。
会話劇から分かる関係性と過去、でも少しずつしか見えない。生き方の違う女同士、過去にあった接点。会えばまたあの空気にすぐなる不思議。そして会わない間に互いに知らない、生きてきた人生と変わってきた視線。
ちょこちょこ出てくる男たちがまぁ傲慢で女相手の上から目線で、しかもそれが傲慢なことに全く気づいてない。うわぁ、リアルにこの感じ知ってる。だけどその傲慢さに引かない女性陣。きっと重ねてきた年がそうさせてるんだろうと思う。
切った髪と、続けてみる映画。何か彼女に変わったものがあったのかな。あといちいち言い訳のようにパートナーの言葉を繰り返していた彼女。何か変わるのかな。
Yuk_i

Yuk_iの感想・評価

4.0
何気ない日常の会話から直接的ではないものの内省的なガミの様子が伺え、面白い映画だった。
男の人たちが背中を向けているアングルが多いのは女の人を際立たせたいからなのかな。

28/2021
ダメだ、何かを掴めたようで何も分からん映画だった。男、キモ!!!!!ということだけは分かったけど…。

斜め前の人、ガチ爆睡してた。