たむランボー怒りの脱出

魚座どうしのたむランボー怒りの脱出のレビュー・感想・評価

魚座どうし(2020年製作の映画)
5.0
傑作!
以下、好きな箇所。
・タイトル。

・みどりの母親が電話するときに必ずやってる高速メモ。話がまだ見えてこないうちの序盤に出てくるシーンだが、このメモの速度だけで一気に映画の雲行きが不穏になった。

・みどりがリビング (暖色の照明) で気分よく変な歌 (歌詞良い) を歌ってるとき、後景で皿洗いしてる母親の立つキッチンがエグいくらい寒々しい照明になってて怖かったのだが、案の定そのあとに怖いことが起こるところ。

・大縄跳びを回すときの暴力的な速度と先生のガチ具合。ガチになってる先生が一番怖いのよ。

・このシーンの前にも伏線っぽいのがあって、みどりが金魚の飼育をやってるときに後景で先生が生徒を訊問してるシーン。前景と後景で別の物語を展開させていて、この映画を観たあとに感じた30分とは思えないくらいの高密度感は、こういった場面設計の巧さの積み重ねによるものなんだと改めて思った。

・前景と後景といえば怖かったシーンがまだあって、みどりが家に1人でいるときのみどり(前景)、ルンバ(中景)、訪問者(後景)の位置関係。訪問者が窓の外を横切るときにカーテンの隙間からチラッと見える瞬間がやっぱりギョっとするし、あと何秒かしたら絶対ウチに来るでしょというのが分かってしまうときの不安さ加減はかなり共感できるし、案の定ウチに来てしまう。ほんでやっぱり2人組のおばちゃんなのよ。

・何といってもラスト2カット!ここで終わるのが憎すぎるし、否応なくタイトルを反芻してしまう!