イチロヲ

シンデレラ・エクスタシー 黒い瞳の誘惑のイチロヲのレビュー・感想・評価

3.0
靴工房の老主人に勧められた赤いハイヒールを履き始めた女性(叶みづき)が、人気レーサーとの劇的な出会いを実現させる。赤い靴に翻弄される女性のセックス劇を描いている、日活ロマンポルノ。

人を魅了する赤い靴の所有者である主人公が、靴フェチ男との恋愛劇、靴を狙うライバル(高樹陽子)との争奪戦を繰り広げる。ドラクエ的に例えると、「あかいくつを身につけた!呪われてしまった!」というやつ。

赤いハイヒールを履いたままでの濡れ場、SMプレイが登場するため、その手のフェティシズムをもっている人には、たまらない作品といえる。フェティシズムの対象物と、身につけている女性自身。その二者択一へと落とし込んでいく手法が面白い。

靴工房の老人を演じているのは、1950年代から名バイプレーヤーとして活躍するベテラン俳優・八代康二。どことなく、日活ロマンポルノの幕引きを担っているように思える。
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