ドイツの底辺社会に生きる移民フランシスと、
青年期から悪事を辞めることなく生きてきたラインホルト、
そして、同じように底辺社会を生き抜く人々を描いた社会派スリラー。
ただ善人になりたいだけなのに。
ただ真っ当に生きたかっただけなのに。
誰かの善人であろうとすればするほど、悪に染まっていく。
法の正式な許しを超えないと、どう足掻いても、いくら願っても、闇社会からは抜け出せない。
現代社会の残酷な運命。
劇中、ラインホルトも言ってたけど、
一体、善と悪ってなんなんだろうか。
ラインホルトは、愛を与えているようで、自分の罪を認めないクソ野郎だった。
それでもフランシスは、自分を引き抜いてくれて、救ってくれた恩を思うと、ラインホルトとの切っても切れない縁に頼らざるを得なかった。
これが闇社会で生きるということなのか…。
社会の核心に真っ向から描き、私たちに問いかける面白い作品ではあったけど、
家で観るにはなっがいなっがい！
ほんま、映画館とかこういう試写とかで拘束されな観る気になれんな…
